頭痛は、大きく分けて『片頭痛』、『緊張型頭痛』、『群発頭痛』の3つに分けられます。その中でも当整骨院に来られる方に多い頭痛が『片頭痛』と『緊張性頭痛』です。この2つの混合型も多くみられます。

♦『片頭痛』の特徴

症状としては、ズキンズキンという拍動性の痛みが頭の片側（ときに両側）のこめかみ周辺に走ることが多いです。痛みの原因は、脳の血管が急に拡がり周囲の神経（三叉神経）を刺激して起こる頭痛です。痛みは数時間から数日続くことがあります。人によっては吐き気を伴い、光をまぶしく感じたり、音にも敏感になります。また、頭痛の前兆として、目の前にキラキラした光が出現して視野がぼやける『閃輝暗点』という症状が現れる人もいます。

♦『緊張型頭痛』の特徴

症状としては、頭全体が重くなって圧迫されるようなグーッと締め付けられるような痛みを訴える方が多いです。頭痛がメインの症状でそれ以外に伴う症状はあまりありません。

このうち筋肉の凝りからくる緊張性頭痛は、デスクワークで長時間前かがみの姿勢を続けたり、パソコン画面を長く見続ける人などに多く見られます。その他、目の疲れによっても起きてきます。

また、精神的な問題からくる緊張性頭痛というのもあります。職場の人間関係や家族問題など、精神的なストレスをかかえている方に多いようです。頭痛の起こり方も、漠然とした頭の頭重感に始まり、1日中持続する傾向があります。

♦『群発頭痛』の特徴

毎年決まった時期にまとまって起こる頭痛で「痛みの王様」と呼ばれるほど激しい痛みが特徴です。いずれか片側の目の奥にえぐるような激痛が起きて数十分から3時間ほど続き、痛い方の目から涙がでたり、充血したり、鼻水も出ることがあります。特に男性に多く、とてもつらく厄介な頭痛です。

頭痛体質になりやすい3つの問題

１　慢性疲労の蓄積

長時間の労働やご自身のキャパシティを明らかにオーバーする仕事量を続けると、疲労が抜けずにジワジワと蓄積していきます。その蓄積が大きいと身体の硬さと凝りが強くなり、睡眠などの休息では、疲労を回復することが出来なくなります。そして朝起きた時にはすでに疲れている状態と感じることが増えてきます。そうなると、血の巡り、頭や内臓の機能が弱くなり、頭痛を起こしやすい下地が出来てしまいます。

2　乱れた生活習慣

長時間のスマホやパソコン、夜更かしでの睡眠不足、偏った食生活、タバコやお酒などの嗜好品の過剰、運動不足。これらの生活習慣の乱れも、血の巡りや内臓機能の低下を招き、回復力を弱らせ、頭痛体質の下地を作る原因となります。実は一番重要な改善点でもあります。

3　ストレス

職場や家庭内、または学校での人間関係によるストレスも、体が常に緊張状態になり、頭痛が起きやすい下地を作ってしまいます。また、不安や恐れや心配などの精神的なストレスは、自律神経やホルモンバランスを乱す原因にもつながってきます。特に女性の場合は、生理前や生理中に頭痛が起きやすくなります。

繰り返す頭痛の原因とは？

頭痛は、その症状ばかりに目が行きがちですが、問題は別のところに潜んでいたりします。症状が出ているのは枝葉にすぎません。もちろん、症状が出ているのは頭の周りですが、そこには頭や首肩以外の全身的な問題が絡んでいます。その全身的な問題とは、『疲労の蓄積やストレスによって、全身の血液、リンパ液の巡りが弱くなっている』というものです。そのバックグラウンドが整わないと、いつまでたっても頭痛は繰り返し起こります。

疲労の蓄積やストレスは、自律神経やホルモンバランスの乱れを起こし、身体の歪みを作り、全身の血の巡り、リンパの巡りを弱くさせます。たとえ薬で一時的に痛みを押さえても、回復力の弱い体は同じままです。全身の循環を整えることが、頭痛を根本から解決する大切なポイントとなってきます。

当院での施術方法

繰り返す頭痛から抜け出すためには、慢性的に疲労が蓄積された体質を大きく変える必要があります。まずは、その慢性疲労がどこに蓄積されているのかを特定します。それは人によってさまざまであり、筋肉・骨格だけが問題のケースもあれば、内臓の疲労が絡んでいることもあります。それらを特定させ、全身の血の巡り、リンパの巡りが促進されるように全身の筋肉と骨格の歪みを整えていきます。また、内臓の機能低下が見つかれば、疲れたお腹を回復させるお腹への優しい施術も行っていきます。

当院のすべての施術は、非常にソフトで優しい刺激ですので、お子様や妊婦さんでも安心してお受け頂いています。